ホテルの前からタクシーベ(短距離ミニバス)が出ていたので、それに乗って街へ行ってみました。運賃は300アリアリのようです。かなりの頻度で走っているのでタクシーなどもう乗る必要はありません。
この街でまず市場に行ってみたのですが、肉も魚も野菜もパンもみんなハエだらけで気持ちが悪くなるほどでした。マダガスカルはハエが多いです。
市場の前を歩いていたら犬が日差しの強い路上で寝ていたので、なんで日陰で寝ないんだろうと思いながらよくよく見ると、その犬は死んでいました。そんなことを誰も気にかけることもなく、人々は通り過ぎて行きます。近くには白猫もいました。
お腹がへったのできれいなレストランで食べることにしました。高いのはわかっているのですが、マダガスカルの衛生状況はあまりにひどそうなので、庶民が食べているようなハエだらけの食堂で食べる気がしませんでした。なんとも素朴な盛りつけですが、これが絶品と言える味でした。マダガスカルは料理がおいしいと思います。
手持ちのお金がなくなってきたので両替をしようと思ったのですが、週末のためどこも閉まっているようでした。ムルンダヴァ唯一か唯二の銀行と思われるBFV Société GénéraleのATMに恐る恐るセディナカード(VISA)を入れてみたら、あっさりマダガスカルのお金(アリアリ)が出てきました。
海外のATMではカードが飲み込まれるアクシデントが怖いので、銀行の営業時間に利用するのが鉄則だと思っていますが、やむを得ないこともあります。
マダガスカルで面倒なのはアリアリは再両替が難しいという情報がネットにあることです。万一のためにアリアリを多めに持っておきたいですが、空港で再両替できないとなると、間違いなく紙くずになってしまいます。旅の終わりが近づいてくると、どうやってアリアリを使い切るかがマダガスカル旅行の難題です。
この街では日本人観光客をときどき見かけるのですが、お互いに無視し合っているようです。日本人同士でもっと声をかけて助け合えばいいのにといつも思っています。
さて、宿のすぐ前にローカルなカフェがあり、いつも地元の人たちで賑わっています。ビールが冷えているので何度も利用しているのですが、今日は猫がいて大喜びでした。これぞ天然の猫カフェです。
私が大好きなのは、野良猫が勝手に飲食店に居座っていて、飲食店も猫を追い出したりせず、お客さんも猫を暖かく見守っていて時々食べ残しをあげているようなお店です。
日本のような細かいことにうるさい先進国では野良猫が飲食店に居座るというのは衛生上難しいのかもしれませんが、アジアの国々ではこういうお店が結構たくさんあり、いつも猫のしっぽを引っ張ったりして楽しんでいます。
この旅はまだまだ続きます。
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