2016年1月21日木曜日

マニラから日本へ帰国

パサイのカバヤンホテルで朝4時過ぎに朝食を食べて、5時過ぎにはチェックアウトして、歩道橋を渡ったところにあるバスターミナルから空港行きのバスに乗りました。こんな早朝に外を歩いて大丈夫かなと心配していたのですが、すでにたくさんの人たちが動いていて何も問題はなかったです。

このバスは5:30が始発だと思っていたのですが、実際にバスが来たのは5:40でした。お客さんをいっぱい乗せて5:48には出発し、ひどい渋滞はなかったのでターミナル3には15分で到着しました。昨夜4時間を要した道とは思えないなと思いました。

JALのフライトなのでターミナル3からターミナル1に移動する必要がありました。しかし、ターミナル3の正面南側から発着しているターミナル連絡バスは無料ではなく運賃が20ペソかかります。こんな運賃くらい払ってもどうってことはないのですが、それよりも問題なのは途中の道路渋滞です。ターミナル1まで1時間以上かかることも覚悟しなければなりません。

そこで便利なのがニノイ・アキノ国際空港が運営している公式の無料ターミナル連絡バスです。このバスは空港敷地内(滑走路脇)を走るので渋滞にはまることがありません。このバスが出ているのはターミナル3の北側にある通路を滑走路側に歩いたところにあります。Wendy'sとcaffeXpressが目印です。バスの待合室へ入る前にセキュリティーを通る必要があります。このバスはターミナル1での乗り継ぎ客専用なのでeチケット(プリントアウト)を持っていた方がいいと思いますが、今回はどのターミナルかをたずねられただけでした。







このターミナル連絡バスは30分に1本くらい出ているらしいのですが、早朝だったせいか1時間ほど待たされてしまいました。それまでにターミナル2へ行くフィリピン航空のバスとターミナル4へ行くセブパシフィック航空の専用バスがここから出発していました。ターミナル1のJAL便ではこれらのバスを使うことができないので長い間待たされることになりました。それでもバスに乗り込んだら、途中ターミナル4だけに止まって15分くらいでターミナル1の出発フロア前に到着しました。ターミナル2は通過しました。


チェックインと出国手続きはスムーズに終わりましたが、ラウンジを見つけるのに一苦労しました。ふつうラウンジは出発ゲートの近くにあると思うのですが、JALのラウンジは出発ゲートと反対側のピアにあったのです。こんなことならチェックイン時に地図でも渡してくれたらいいのにと思いました。マニラのJALのサクララウンジは昭和の香りが漂う古くさいものでした。こんなラウンジを独自に運用するくらいなら、どこかの共用ラウンジに移ればいいのにと思わずにはいられなかったです。





JALの機内サービスはとてもよく、新・間隔エコノミーが広くて快適ということもあって素晴らしいフライトでした。ハーゲンダッツも出てくる機内食はとてもおいしくて、ついつい食べ過ぎてしまいました。JALはANAにずいぶん差をつけられて落ちぶれてしまいましたが、機内サービスにはフラッグキャリアの意地を感じずにはいられなかったです。機内で見た映画は「ピース オブ ケイク」と「マイ・インターン」でした。「マイ・インターン」は途中までしか見られなかったのが残念でした。



成田空港ではJAL ABCからダイナースクラブカードの無料宅配サービスを使って荷物を自宅に送りました。荷物を送る会社は何も言わないとゆうパックにされてしまいますが、クロネコヤマトの宅急便などを指定することも可能です。今回は営業所が自宅の近くにある宅急便にしました。

その後、成田空港のターミナル3などを見学して、JALのサクララウンジに寄ってから福岡行きのフライトで帰りました。サクララウンジにあるNTTドコモの置くだけ充電はほとんど機能していないので撤去した方がいいと思います。ANAラウンジにもありますが、実際のところ誰も使っていないし、こんなものがあるとデスクが狭くなって邪魔なだけです。国内線が相変わらずの空気イヤホンなのもよくないですね。こんな時代遅れの遺物をいつまで使うつもりなのかなと思いました。




ナバルからマニラへの帰路

GV HOTEL NAVALを早朝にチェックアウトして乗り合いのワゴン車でタクロバンへ移動しました。途中タイヤに不具合が見つかったようで、交換するのにかなり手間取っていました。タクロバンのDUPTOURSのターミナルに着いて、そばの食堂で昼食にしてからジプニーで空港へ移動しました。


空港ではWEBチェックインをしていたので、セブパシフィック航空のカウンターで長蛇の列に並ばずにすみました。ターミナルフィー(空港施設使用料)として150ペソも徴収されたのは痛かったです。そのくせ、トイレは壊れているしWiFiは使えないしで、ろくでもない空港だなと思いました。


セブパシフィック航空の飛行機はほぼ定刻に到着していたようなので、珍しく定刻出発かなと思ったのですが、マニラの空港が混雑しているので、出発が遅れるとのアナウンスがあり、結局1時間以上送れてマニラの空港(ターミナル3)に到着しました。


空港からパサイまでいつものように空港バスに乗ろうとしたら、やはりいつものように長蛇の列ができていました。やっとのことでバスに乗り込んだのですが、空港の前の道路が猛烈な渋滞になっていて1時間で100mくらいしか進みませんでした。運転手さんも相当いらいらだったのではないかと思うのですが、なんとバスト乗用車と接触事故を起こしてしまいました。下の写真の中央のバスと左の乗用車がぶつかって、乗用車のミラーが壊れてしまいました。




日本だったら事故が起こったらまずは道の端に車を寄せて警察を待ったりするのではないかと思うのですが、フィリピンでは一切車を動かさずに警察を待つことになっているようです。ただでさえ道路が大渋滞しているというのに、3車線のうちの2車線をふさいでしまってたいへんなことになっていました。そこから警察が来たのが1時間後です。これからどうなるのかと思ったのですが、バス会社が代替バスを出してくれたので、それに乗ってパサイまで行くことができました。空港でバスに乗ったのが16:30で到着したのが20:30でした。なんと空港から4時間かかったことになります。

この日泊まったのは行きと同じカバヤンホテルです。ダブルルームだったので部屋は広かったのですが、この部屋も老朽化が激しくて値段が高い割にはひどいホテルだなと思いました。このホテルは空港やバスターミナルからのアクセスがよいので、外国人がたくさん宿泊しています。立地だけは素晴らしいのですが、それ以外は全く取り柄のないホテルです。次回はこの向かいにあるSOGO HOTELに泊まろうと思いました。

ビリラン島を散策した(その3)

ビリラン島でいちばん有名な観光地はおそらくビリラン島の中央部にあるTinago Fallsという滝だろうと思います。確かにきれいなところでしたが、日本人には滝など珍しくないので、たったこれだけかというがっかりな観光地だったと思います。水はとてもきれいでしたが、あまりに冷たくて泳ぐことなど到底出来ませんでした。入場料は15ペソでした。






その後Caibiranというビリラン島の東海岸の街に行きました。ここは昼食を食べようとしたのですが、とても小さな街でこれといってよいところはなさそうでした。TRIMS EATERYというお店でフィリピン料理を食べました。その後海岸まで歩いてみたのですが、海はとても汚かったです。魚の日干しがおいしそうでした。




その後、ビリラン島の南部にあるKasabangan Fallsという滝を見に行きました。バイクを道端に止めたらおばさんから15ペソの駐車料金を請求されました。その土地の所有者のようにも見えないんですけどね。

この滝もまた日本人には珍しくもなんともない小さな滝でした。地元の子供たちが滝壺に飛び込んだりして遊んでいました。水はとても冷たく、とてもではない ですが泳げそうには思えませんでした。これといってやることも帰ろうとしたところ、集金人から入場料10ペソを徴収されました。



バイクを止めた場所から滝まではかなり距離があり、木道を歩いて行くのですが、木が腐れかかっていたのでとても危ないと思いました。



Lonely Planetによると、ビリラン島にはSampao、Lyusan、Salangiという村に美しい棚田があるらしいので見に行きたいとリクエストしたのですが、連れて行かれたところはBethany Hill, Weluisa Farmという公園のようなところでした。ここには展望台とレストランとトイレがあるのですが、それだけのために20ペソもの入場料を徴収されてしまいました。






モーニンググローリーが生えていたので摘みたいと思ったのですが、有料と言われたので止めました。ビリラン島ではモーニンググローリーは山にふつうに生えているので市場でも売られていません。食べたいと思ったら山で摘むしかないんですけどね。


ナバルの街に戻って先日食べたのとは異なるもう一つのWeluisa Food Courtで夕食にしました。あまりおいしくはなかったです。フィリピンでおいしい食べ物にありつけることはまずないので、自炊した方がいいかもしれません。


ビリラン島を散策した(その2)

この日は最初に所用のためナバルの街の中にあるPNB(Philippine National Bank)とNSU(Naval State University)に行ってきました。田舎にあるローカル大学のNSUはどこぞの大学に雰囲気がそっくりだなと思いました。





ビリラン島の海で泳いでみたいと思ったので、地元のフィリピン人お勧めのナバルの北にあるAgta Beachへ行ってみました。名ばかりのおんぼろリゾートホテルと人気のない食堂と決してきれいではないビーチがあるだけの本当にひどいところだったと思います。お腹がへっていたのでやむなくここで昼食にしました。味はそんなに悪くはなかったです。夕陽だけはきれいでした。






夕食はナバルのWeluisa Food Counrtというところで食べました。フィリピンの昔ながらの伝統的な食堂です。この手の食堂で残念なのはスープが冷めてしまっていることです。あたためてから出してくれたらいいのにと思うのですが、フィリピン人は熱い食べ物が苦手なのかなと思っています。


翌日は再びナバルの市場で買い物をして、港や交通ターミナルを見学してから、山の方へ行ってみました。ここで驚いたのは一面にココナッツが植えられた山の風景です。森林に覆われたかつてのイースター島というのはこういう感じだったのだろうと思いました。イースター島の森林というのは実は椰子の木だけだったらしいからです。






すべてのココナッツの木には足場が彫り込まれており、それを使って人が木に登ってナイフでココナッツの実を落とします。ココナッツの果肉(胚乳)部分を乾燥させることで油や石鹸などの原料となるコプラを作って販売することで収入を得ているとのことでした。コプラを使って何かを生産する工場はこの島にはないので、1kgが30ペソで引き取られたコプラは船でセブに運ばれるとのことでした。


下の写真はコプラを作る設備です。コプラ以外にも、ココナッツの殻からは炭が作られています。


ココナッツはおいしいですが、サワーソップ(soursop)というフルーツの果肉もおいしくて感動しました。世の中にこんなおいしいものがあるのかと。フィリピンでもお店ではなかなか売られていないようです。



今回もう一つおもしろいと思ったのはカカオの実です。カカオはチョコレートの原料ですが、それがどういうものでどうやってチョコレートになるのか想像もできませんでした。最初にカカオの木から黄色い実を選んで皮を割ります。すると、白い果肉に包まれた種がたくさん入っています。果肉はおいしいので口に含んで食べて、残った茶色の種を吐きだして洗ってから太陽の光で1週間から10日間ほど乾燥します。その後、フライパンで火を通してからすりつぶして固めるとチョコレートから甘みを抜いたような茶色の物質ができてしまうのです。これがチョコレートなのかと感動しました。