2015年8月30日日曜日

伝説のサーメルさんが帰ってきた?ヨルダン・リバー・ホテルへようこそ

ヨルダンを旅行したことのある日本人には知らない人はいないと言われるサーメルさん。私は会ったことはありませんが、ヨルダンを旅行した日本人バックパッカーの旅行記にはたいてい出てきますね。

ペトラから戻ってきて私が泊まったヨルダン・リバー・ホテルにも一時期サーメルさんが働いていたそうです。私はそういう歴史を何も知らなかったのですが、agodaの評価がものすごく高く、貯まっていたagodaのキャッシュバックも消化できて、シャワー付シングルが35USDとお手頃な値段で、クレジットカード決済ができるという理由で、日本で予約していたアンマン・パシャ・ホテルをキャンセルしてこちらに2泊しました。



このホテルはビルの3階にあり、ハニーというマネージャーとモロッコ人のお手伝いさんが切り盛りしています。このハニーが本当にいい人で、おそらくサーメルさんはこういう人だったのだろうなと思ってしまうほどなのです。ハニーはサーメルさんのような日本人びいきというわけではないですが、何か困っていることがあったらなんでも言って欲しいと言ってくれる親切で優しい人です。サーメル2号と勝手に命名させてもらいました。

ただ、中東ではありがちですが、言葉は優しいけれども、やることはいいかげんというのが玉に瑕だなと思いました。私はagodaでシャワー付シングルを予約していたのに、案内された部屋にはシャワーがないのです。シャワーやトイレを使うにはいったん廊下に出なければなりません。予約とは違うので猛烈に抗議したところ、「わかった、わかった、1泊につき2JD返金するから」というので、それを受け入れました。

なんでこんなことになっているのか聞いたところ、「agodaが勝手にやったことで、なぜこうなっているのかわからない、すべてはagodaが悪い」と見え透いた嘘をつくのです。後でシャワー付きとシャワーなしの部屋代の差額をBooking.comで調べたところ、1泊につき4~5JDくらい違うのに、2JDしか戻してくれなかったことがわかりました。

このホテルの共用シャワーからは熱いお湯が出ていましたが、トイレはいったん流すとタンクに水が貯まるのに10分くらいかかる非常に困ったものでした。ヨルダンの水回りは基本的にどこもよくないです。それでも、モロッコ人のお手伝いさんがよく働いているので、宿全体に清潔感があると思いました。

このホテルは朝食付きで、朝7:30から11:30までの好きな時間に取れることになっていました。7:30でも遅いと思うのですが、モロッコ人のお手伝いさんがとてものんびりしていて8:30くらいにならないと始まらないような状況でした。朝食自体はアンマン・パシャ・ホテルほどではないですが、悪くはなかったと思います。




ハニーは部屋の件で迷惑をかけたので、3JDの朝食を特別に私に用意すると言ってくれていましたが、実際にそのような朝食が出てきたことは一度もなく、毎朝他の人と全く同じ朝食でした。

こういうわかりやすい嘘を軽々しく口にするところがハニーの欠点なのですが、これは決して悪気があって言っているわけではなく、その場で相手を喜ばせよう、安心させようとして言っているということはよくわかります。こういうのはイスラム諸国では非常によくあることですが、日本人的感覚では不誠実と言わざるをえないですね。

ハニーはバスで空港へ行くという私のフライトの時間を心配してくれました。過去にここに泊まっていた日本人女性がタクシーは高いのでバスで空港に行ったそうなのですが、飛行機に乗り遅れてこのホテルに戻って来たのだそうです。そして、700USDという高額の航空券を泣く泣く買い直していたのだとか。アンマン市内からバスで空港へ行くときは、どんなに遅くともフライト時間の5時間前には出た方がいいです。

いろいろトラブルはありましたが、再びアンマンに来ることがあったならば、このヨルダン・リバー・ホテルに泊まって、サーメル2号のハニーに再会したいと思っています。

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