2015年8月27日木曜日

アンマンからペトラ遺跡へバスの旅

アンマンからペトラ遺跡へバスで行くことにしました。アンマン到着初日にJETTバスのオフィスへ行ってチケットを買っておきました。JETTバスのオフィスのオフィスはダウンタウンの中心からかなり離れているのですが、歩いて行ったので1時間くらいかかりました。しかもずっと上り坂でとても疲れてしまいました。




JETTバスのオフィスでチケットを買うとき何度か「往復ではないのか?」ときかれました。帰りがいつになるか決まっていなかったので片道を買ったのですが、なぜ何度もきかれるのかを現地に着いて知ることになりました。バス代は片道10JDでした。ペトラ遺跡行きのJETTバスは朝7:30出発だったのですが、7時には来るようにと念を押されました。このバスはJETTバスのオフィス前から出発します。

JETTバスのオフィスからダウンタウンへの帰りは302番のバスを使いました。今回の旅で非常に困ったのはアンマン市内のバス路線網が完全に変わっていて、「地球の歩き方」やネットの情報が全く役に立たなかったことです。バスがどこに行くのかわからないので、GPSで絶えず現在地を確認して、目的地と違う方向に行きそうだったら、すかさず降りるという作戦にしました。

さて、ペトラ遺跡への出発は金曜日朝だったのですが、泊まっていたホテル(アンマン・パシャ・ホテル)のレセプションによると、金曜日はタクシーが見つからないから予約した方がいいと言われ、JETTバス乗り場まで朝6:30のタクシーを予約しました。5JDと高かったのですが、バスに乗り遅れたらたいへんなのでやむなしと思いました。

ところが、当日の朝ロビーに降りると前夜に頼んだタクシーのことは完全に忘れられていました。何度か催促をしてタクシーが来たのは6:45でした。しかも、タクシーのドライバーからは運賃として7JDを要求されました。ホテルにコミッションを2JD払わないといけないからというのがその理由ですが、もちろんそんなものは断固として払いませんでした。しかし、これが真実ならこのホテルのぼったくりは相当ひどいと言わざるをえません。

JETTバスターミナルにはちょうど7:00頃着きましたが、まだアカバ行きの別のバスの改札をしており、ペトラ行きのバスは来ていませんでした。いったい何のために30分前に来る必要があるのだろうかと思いました。

エアコン付きの快適なJETTバスは途中1ヶ所での休憩を挟んでペトラまで4時間くらいで到着しました。この休憩所はレストランやトイレのあるお土産物屋でした。




バスがペトラ遺跡前の駐車場に着くと、帰りのバスは17:00出発なので16:30までに戻ってくるようにというたどたどしい英語のアナウンスがありました。なんでこんなことを言うのだろう?と思ったのですが、その理由はすぐにわかりました。

実はこのバスに乗っているのはアンマンからペトラ遺跡へ日帰りする人がほとんどで、そういう人たちは大きな荷物もなく、バスを降りるとペトラ遺跡の入口に直行していました。この人たちはみんな今日の夕方のバスでアンマンに帰ってしまうのです。ペトラ遺跡の入口付近には高級ホテルが建ち並んでいるのですが、そこに宿泊する人もいるようです。

しかも、JETTバスの帰りのチケットはペトラ側には売り場がないので買うことができないことがわかりました。(空席があれば運転手からチケットを買えるようです。)帰りのチケットは基本的にアンマンで買っておかないといけないのです。このバスの利用者はペトラ遺跡への日帰り旅行が基本なので、ほとんどの人は往復で買っています。それで、アンマンでチケットを買ったときに「往復ではないのか?」と何度もきかれたのだと思います。

このバスの着いた駐車場はペトラ遺跡の入口前ですが、ワディ・ムーサというペトラ遺跡の街までは若干距離があり、歩いて行くのはたいへんです。私はワディ・ムーサにある安宿に泊まるつもりだったので、タクシーに乗らなければならなかったのですが、5JDなどという法外な値段を提示してきたので無視して歩いて行きました。

ここで思ったことはJETTバスなんて使わずに、アンマンのムジャンマ・ジャヌーブ(南バスターミナル)発のローカルバスで来ればよかったということです。このバスなら早朝に出発する必要もないし、ワディ・ムーサの街にあるバスターミナルまで連れて行ってくれますが、今さら後悔しても仕方がありません。

ワディ・ムーサの街まで炎天下にスーツケースを引きずって歩いて行けるとは到底思えませんでした。どうしようかと思っていたちょうどそのとき、白いワゴン車が横に止まりました。バレンタイン・インというペトラでは有名な安宿の車でした。これに乗ればバレンタイン・インまで無料で連れて行ってもらえます。

この宿が気に入らなかったら、付近の他のホテルに泊まればいいだけで、無料でワディ・ムーサの街まで連れて行ってもらえるだけでもうけものです。そういうわけで大喜びでこの車に乗り込みました。車にはすでに日本語が少し話せる韓国人の若者が乗っていて、私が日本人と知って喜んでいました。この人はいつも日本語の音楽を聴いていたので、よほど日本が好きみたいです。

4 件のコメント:

  1. 8年ほど前に私がペトラに行った時は、入場料は3000円程度だった記憶がありますが、
    今は相当値上がりしているそうですね。
    バレンタイン・インへは夕食を食べに行きました。街中のレストランよりは安かったですが、
    貧乏旅行者で混雑しており、大して美味しくなかったです。

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  2. 入場料は約9000円でした。ここの夕食はとても美味しかったです。料理人が代わっていると思います。

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  3. 入場料9000円とはヨルダン政府による合法的ボッタクリですね。
    確かに写真をみると美味しそうな夕食です。私が行ったときは、チキン・サラダ・ご飯
    くらいしかなく、しかも客の数に対して量が少なかったので、すぐに品切れしていました。

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  4. 外国人は50JDでヨルダン人は1JD(177円くらい)ですから、国をあげて外国人からぼったくるというインド・エジプトも真っ青なヨルダン・ハシミテ・ボッタクリ王国です。

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