2016年1月21日木曜日

ビリラン島を散策した(その2)

この日は最初に所用のためナバルの街の中にあるPNB(Philippine National Bank)とNSU(Naval State University)に行ってきました。田舎にあるローカル大学のNSUはどこぞの大学に雰囲気がそっくりだなと思いました。





ビリラン島の海で泳いでみたいと思ったので、地元のフィリピン人お勧めのナバルの北にあるAgta Beachへ行ってみました。名ばかりのおんぼろリゾートホテルと人気のない食堂と決してきれいではないビーチがあるだけの本当にひどいところだったと思います。お腹がへっていたのでやむなくここで昼食にしました。味はそんなに悪くはなかったです。夕陽だけはきれいでした。






夕食はナバルのWeluisa Food Counrtというところで食べました。フィリピンの昔ながらの伝統的な食堂です。この手の食堂で残念なのはスープが冷めてしまっていることです。あたためてから出してくれたらいいのにと思うのですが、フィリピン人は熱い食べ物が苦手なのかなと思っています。


翌日は再びナバルの市場で買い物をして、港や交通ターミナルを見学してから、山の方へ行ってみました。ここで驚いたのは一面にココナッツが植えられた山の風景です。森林に覆われたかつてのイースター島というのはこういう感じだったのだろうと思いました。イースター島の森林というのは実は椰子の木だけだったらしいからです。






すべてのココナッツの木には足場が彫り込まれており、それを使って人が木に登ってナイフでココナッツの実を落とします。ココナッツの果肉(胚乳)部分を乾燥させることで油や石鹸などの原料となるコプラを作って販売することで収入を得ているとのことでした。コプラを使って何かを生産する工場はこの島にはないので、1kgが30ペソで引き取られたコプラは船でセブに運ばれるとのことでした。


下の写真はコプラを作る設備です。コプラ以外にも、ココナッツの殻からは炭が作られています。


ココナッツはおいしいですが、サワーソップ(soursop)というフルーツの果肉もおいしくて感動しました。世の中にこんなおいしいものがあるのかと。フィリピンでもお店ではなかなか売られていないようです。



今回もう一つおもしろいと思ったのはカカオの実です。カカオはチョコレートの原料ですが、それがどういうものでどうやってチョコレートになるのか想像もできませんでした。最初にカカオの木から黄色い実を選んで皮を割ります。すると、白い果肉に包まれた種がたくさん入っています。果肉はおいしいので口に含んで食べて、残った茶色の種を吐きだして洗ってから太陽の光で1週間から10日間ほど乾燥します。その後、フライパンで火を通してからすりつぶして固めるとチョコレートから甘みを抜いたような茶色の物質ができてしまうのです。これがチョコレートなのかと感動しました。






1 件のコメント:

  1. 田舎でも人は住んでいます。何もない、ホテルでも夜、星空を眺めると素晴らしく美しいです。

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