2014年5月5日月曜日

ベタニアという漁村へ行ってみた

ムルンダヴァの南にベタニアという漁村があるので、ピローグというアウトリガーのついたカヌーをチャーターして行ってみることにしました。30,000アリアリとかなり高かったのですが、どうもヌシ・ケリーの最南端から渡し船が出ているようで、これで行けばよかったです。

ピローグにはエンジンなど一切なく手こぎで進んでいきます。このカヌーはバオバブの木で作られているそうです。(船を叩いた感じではもっと軽い木ではないかと思いました。ガイドが本当のことを知っているのかどうかわかりません。)風を受けてとても気持ちがよかったです。左手にはマングローブが見えます。



ベタニアには電気も水道もないようで原始的な暮らしをしている素朴な人たちが生活していました。




大きな船が木で作られていましたが、このような木は島にはないので、どこかから運んできたそうです。


家の柵はマングローブで作られているとのことでしたが、こんなに細長い材が取れるのかなと思いました。炭もマングローブとのことでした。




この囲いはバスルームなのだそうです。


檻の中には豚がいました。


この村ではヤシの木を育てているようで、放し飼いの家畜から守るための柵が作られていました。


日本では木は家を作るための材料で、ここでももちろんそうなのですが、それ以外にも木には船を作るという大きな役割があります。モアイのあるイースター島の文明が滅んでしまったのはヤシの木を切り尽くして、船を作ることができなくなり、漁に出られなくなって食糧危機が起こったからとされています。

木は金属や石などに比べれば圧倒的に加工しやすいし、その割には頑丈だし曲げることもできるし水に浮くしで船を作るにはちょうどいいのでしょうね。漁村における木の重要性について考えるよい機会になりました。


この旅はまだまだ続きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿