2015年1月3日土曜日

ラパスはやはり怖かった

ウユニからラパスへはトド・ツーリスモのデラックスな夜行バスで帰りました。このバスは250ボリビアーノと運賃が他社のバスよりも圧倒的に高いため観光客以外の利用はほとんどなく、荷物を盗まれるリスクが小さいと言われています。

私はウユニに来るまで日本人観光客はみんなこのバスを使っているのだろうと思っていたのですが、ウユニツアーで会った日本人にバスでラパスへ帰ると言うと「え~っ」と驚かれることが多かったです。ウユニに来ている日本人観光客は新婚さんが多くて、こんな旅はあまりしていないようですね。

トド・ツーリスモのバスは20:00発なので、ホテルをチェックアウト後かなり時間を持て余しました。スーパーマーケットでビールを買って道端のベンチで飲んでいたら、サンライズツアーでいっしょだったYさんに見られてしまいました。偶然Yさんも今夜のトド・ツーリスモのバスでラパスへ戻るとのことでした。

その後もやることがなかったのですが、幸いバス会社のオフィスではWiFiが使えて、飲み物もあったので出発までの数時間はここで過ごしました。ただ、ここのティーバッグマテ茶はまずかったです。



バスは定刻にトド・ツーリスモのオフィス前を出発しました。フットレストが広くて心地よい南米ではスタンダードな夜行バス仕様でした。バスの車内にはトイレもありましたが、扉には「小便専用」と書かれていました。バスの車内はやはり日本人はほとんどおらず、欧米系バックパッカーが多かったと思います。


ウユニを出発してすぐに食事が出てきました。昼間暇つぶしにたくさん食べていたので、大きなチキンが食べきれないほどでした。


ウユニから途中のオルーロまでは道が悪く、これまで体験したことのない揺れを感じました。噂には聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした。それでも雨があまり降っていなかったせいか、道のコンディションはよかったようで、バスはトラブルもなく順調に走っていました。このバスは空調がしっかりしており防寒着は全く必要なかったです。

エル・アルトのあたりでバスが長時間止まって朝食の時間になりました。ヨーグルトとスナック菓子でおいしくなさそうなので食べませんでした。


ラパスのバスターミナルには朝6時くらいに早々と着いてしまいました。早く着いてもやれることがないので、もっと遅くていいのにというのが正直な気持ちです。

バスターミナルからラパス中心部へは距離的には歩いて簡単に行けるのですが、このあたりはあまり治安がよくないことで知られています。バックパッカー風の日本人女性からハエン通りのホテルまでいっしょに行って欲しいと声をかけられたので、Yさんと3人で歩いて行きました。3人もいれば強盗も出てこないだろうという安心もありました。

この女性をホテルに送り届けた後、Yさんと安宿のあるサガルナガ通りへ歩いていたときに恐ろしいことが起こりました。

Yさんと横に3mくらい空けて並んで歩いていたときのこと、前方から人相の悪い男がYさんに接近してくるのを発見しました。後ろを振り返ると建物の陰にも男がいてYさんが(つまり私も)挟み撃ち状態だったのです。Yさんは「地球の歩き方」の地図を見ながら歩いていて、この状況には気づいていませんでした。

私もこの状況に気づくのが遅く、Yさんに声をかける時間もありませんでした。(下手に声をかけてこの男を刺激してはやばいとも思いました。)

前方の男は鋭い目つきでYさんと私の方を交互に見ていました。私もこの男をがん見していました。こいつが襲ってきたらどうしよう?2対2だから戦っても勝てる?それとも自分だけ逃げる?(笑)などと思っていました。

まっすぐ歩いていたYさんを男がよけて何事もなくすれ違いました。後ろを振り返ると2人の男がなにやらこそこそ話をしていて、またこちらに向かって来そうだったので、Yさんに声をかけて足早にその場を去りました。

この間10秒くらいの短い時間でした。おそらくは首締め強盗の類だったのではないかなと思っています。ラパスの中心部とバスターミナルの間の道はやはり危険です。もし1人でここを歩いていたら、私が首締め強盗にやられていたかもしれません。2人でよかったです。

サンフランシスコ寺院前でしばらく休んだ後、急坂のサガルナガ通りを上ってホテル・アレムという安宿にチェックインしました。朝9時からチェックイン可能とのことでしたが、朝7時に入れてくれてありがたかったです。

ただ、シングルルームが空いてなくてYさんと部屋をシェアすることになりました。といっても、この日の深夜には私は空港へ行くことになります。(続く)

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