次の日はキュー・ガーデンズ(キュー王立植物園)に出かけました。ここはロンドン郊外にある広大な植物園で、なんと世界遺産に指定されています。これまでまだ一度も行ったことがありませんでした。
宿を出てから地下鉄の駅まで歩いたのですが、South Lambeth Roadの大きな街路樹(プラタナス)には驚くばかりです。きっとずいぶん昔に植えられたのでしょう。歩道がほとんどふさがれてしまっています。根の周囲もアスファルトで固められており、ちょっと木がかわいそうだなと思いました。
キュー・ガーデンズの入場料はシーズンオフ料金で10ポンド(寄付あり)と9ポンド(寄付なし)が選べましたが、迷わず寄付なしの方にしました。しかし、切符売り場で寄付なしチケットと言って買うのはちょっと恥ずかしかったです。
キュー・ガーデンズは広大なので、キュー・エクスプローラー(1日券は5ポンド)という乗り物で回ることができます。植物園内にいくつかの停留所があって乗り降り自由です。
ちょうど紅葉のシーズンだったので、とても言葉をなくすような美しい景色を楽しむことができました。こんなことなら1ポンド寄付しておけばよかったかもしれないです。クジャクが歩いていました。
植物園内にエレベーターのあるツリータワーがありました。こういうものは回廊を歩きながら樹冠の中を観察するためにあると思っているのですが、回廊から樹冠までが遠すぎるので観察には不向きでした。ただ単に高いところを歩けるので景色が楽しいというだけだったと思います。
植物園内には日本庭園があるのですが、これもまた日本にある日本庭園とは趣が違ったものでした。なぜこうなるのかと言えば、素材(主に植物)が日本とイギリスでは違うからだと思います。海外で日本庭園を見るたびに感じる違和感というのはほとんどこれです。日本人が設計したとしても、こればっかりはどうしようもありません。
海外における日本料理も日本庭園と同じです。シェフが日本人であっても日本の味と異なったものになってしまうのは、やはり素材が異なっているからでしょうね。
この庭のそばにあった日本の建物は1910年の日英博覧会の際に西本願寺(京都)の唐門を4/5サイズで複製したものとのことです。
中国パゴダも近くにあります。イギリス人には日本も中国もほとんど同じでしょう。
有名なパーム・ハウスという温室に入ってみたのですが、ここはあまりおもしろいところではありませんでした。温室の中には空中回廊があって高木を観察したり温室の植物を見下ろしたりすることができますが、特になんということもなかったです。地下には小さな水族館があるのですが、ここも空っぽの水槽が多く、つまらないところだなと思いました。
キュー・ガーデンズからの帰り道にナイツブリッジのハロッズへ立ち寄りました。ここはエジプトのエスカレーターが楽しいです。
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