ここはポル・ポトによってたくさんのカンボジア人が虐殺された場所です。アジアのアウシュビッツだなと思いました。
この門をくぐるとチケット売り場があるので6USドルを払います。ここでは追加料金なしで音声ガイドを借りることができます。日本語もあるのでぜひ借りるべきです。そうでないと穴ぼこを見るだけの退屈な見学になっていまいます。
慰霊塔があってここで殺された人たちのたくさんの頭蓋骨が納められています。
博物館があるのですが、撮影禁止でおもしろくないです。毎日数回映画が上映されていますが、時間の無駄なので見ない方がいいでしょう。一方、音声ガイドの説明は非常にわかりやすくて、こちらの方が価値があると思いました。
あちこちに遺体が埋められていた穴があります。雨が降ると今でも人骨が露わになったりするそうです。音声ガイドが手がきれいな人はそれだけで殺されたと言っていました。最初意味がわからなかったのですが、農作業をしていないインテリと見なされて殺されたそうです。
お母さんから赤ちゃんや子供を奪って、この木に打ち付けて殺していたそうです。「KILLING TREE」と書かれています。狂気の時代だったということを実感しました。しかも、それがそんなに昔のことではないのです。
道を歩いていたらすでに人骨が露出していました。思わず踏みつけるところでした。この地にはいったいどれだけの人骨が埋まっているのでしょうか?
この地で殺された人たちの衣服です。アウシュビッツでもこういうのをたくさん見ました。
キリング・フィールドの帰りにトゥール・スレン虐殺博物館(収容所)に立ち寄りました。ここに収容されていた人たちがキリング・フィールドに運ばれて殺されたのです。
ここも撮影禁止でおもしろくなかったのですが、ネットには日本人旅行者の写真がたくさんアップされています。おそらく最近撮影禁止になったのでしょうね。撮影していったい何が悪いのでしょうか?カンボジアで起こっていたジェノサイドの事実を、ここで伝えられないのが残念です。
この旅でポル・ポトとクメール・ルージュに興味を持ちました。実はアメリカや中国といった大国、隣国のタイもポル・ポトを支持していたのだそうです。ポル・ポトは薬殺されてしまったようなのですが、69歳でこの世を去るまでの晩年は幸せな暮らしをしていたそうです。
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